坐骨神経痛について

腰から足にかけて痛みを感じる場合、坐骨神経痛の可能性があります。坐骨神経痛とは、腰から足にかけて伸びている『坐骨神経』が様々な原因により、刺激・圧迫されることであらわれる痛みや、しびれるような痛みなどの症状のことをいいます。

多くの方の場合、腰痛から始まり、その後坐骨神経痛を発症されます。更にお尻、太ももの後ろ、すね、足先など様々な場所でしびれるような痛みがでできます。

坐骨神経痛の原因

坐骨神経痛でみられる痛みやしびれ、締め付け感といったものは、体の中にある背骨や腰骨といったものが神経を圧迫しているのが原因です。私たちの体には、背中の部分に背骨があり体を真っ直ぐに支えています。実はその背骨の中には神経も走っており、衝撃から守る役割も持っています。

腰部脊柱管狭窄症

健康なときには背骨と神経がぶつかり合うことはないのですが、年齢を重ねることで骨が劣化してくると状況は変わってきます。元の形状を維持するのが難しくなり、骨が潰れることで神経に干渉し始めるからです。こうした状況になると歩くたびに神経が圧迫され痛みが発生し、場合によっては横になっているだけでも強い痛みに悩まされることになります。

こうした症状は腰部脊柱管狭窄症と呼ばれており、高齢者の坐骨神経痛の主な原因となっています。他にも腰椎やお尻の骨に近い場所を走っている神経が圧迫されることでも坐骨神経痛は発生します。